介護離職(かいごりしょく)とは

介護離職(かいごりしょく)とは?

介護離職とは、家族の介護を理由に仕事を辞めることをいいます。
毎年10万人もの人が介護離職しており、その数はここ10年間横ばいとなっています。
高齢化社会における現代において、介護は育児や病気・ケガ等と同様に、就業の継続を妨げる主な要因となっています。
介護の必要性が高まると、食事や排せつなどの日常動作すべてに介助を求められるため、仕事を辞めて介護に専念すればラクになると考えがちです。
しかしその選択は経済的負担も大きくなるため、徐々に辛い立場に追い込まれてしまう可能性もあります。

介護離職の原因・理由

介護は休みなく続くため、日中フルタイムで働き、帰宅後は介護を行うという状況が長く続くと、心身に疲労やストレスが溜まり続けると、少しでも楽になりたいという思考が働きます。
日々の介護量が増えるに従い、専念するために仕事を辞める選択が最善という思い込みが働き、離職を選択してしまうケースが多く見られます。
「仕事と介護の両立が難しい職場だった」「自身の心身の健康状態が悪化した」「介護サービスの存在・内容を十分に知らなかった」など、介護負担の大きさが、離職に導いてしまいます。
介護離職後、再度求職を始めても、長年離職していた40代を過ぎてからの再就職は想像以上に難しい現実があり、求職活動自体を諦めてしまうケースも少なくありません。

介護離職防止に向けての当センターの取り組み

今や深刻な問題となっている介護離職は、企業側からすれば優秀な人材を失うことになり、働く側からすれば再就職の見込みもないまま仕事を辞めざるを得ない、まさに両者共に損失の大きな問題です。
このような状況を解消するために、日頃から企業側が仕事と介護が両立できるよう、いろんな選択肢の存在を社員に伝える必要があります。
介護離職防止支援センターでは、経営者、または人事や総務部などの労務に関係する部署向けの研修を行い、社内で解決できる環境を整備するためのお手伝いをいたします。
この取り組みにより、福利厚生の充実、人材の定着、採用コストの削減なども期待できます。
専門チームによる個別相談にも柔軟に対応しておりますので、安心してお任せください。

緊急対応プラン